ハチミツの魔法にかけられて

スピッツ大好きアラサー主婦がスピッツについて語ります

スピッツと日曜日

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『晴れ~た空だ日曜日』 

スピッツ「日曜日」の歌詞の一節です。明るくて無邪気で、幸せで。だけど「戦車」とか不穏なワードも散りばめられて不思議な雰囲気を持った、私の大好きな曲です。

日曜日

日曜日

  • スピッツ
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この曲はそれこそ「日曜日」ってタイトルなわけですが、このほかにもスピッツには日曜日を感じる曲がたくさんあります。

例えば、「運命の人」もそうですね。

運命の人

運命の人

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バスの揺れ方で人生の意味が 解かった日曜日

この有名で鮮烈な印象を与える冒頭の一節にも「日曜日」が登場します。

人生の意味が解かるほど、ぼんやりとバスに乗っているのは絶対に日曜日に間違いない。田舎町を走るバスに1人でぽつんと乗り、どこを目指すでもなくただただ景色を眺めているような、そんな風景が浮かびます。そんな日は、やっぱり日曜日な気がする。

そのほか、私が日曜日を感じる曲といえば、

 『海を見に行こう』

海を見に行こう

海を見に行こう

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 『日なたの窓に憧れて』

日なたの窓に憧れて

日なたの窓に憧れて

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『プール』

プール

プール

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このあたりでしょうか。サンサンと降り注ぐ陽光と幸福感の中にあって、ちょっとだけの寂しさと不幸の気配を感じる。私にとって日曜日って、そんなイメージなんですよね。

あっ、忘れてた。

『猫になりたい』

猫になりたい

猫になりたい

  • スピッツ
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猫になりたいって思うのも、「日曜日」な気がする。

こんな風に、スピッツの曲の中には「日曜日」を感じるものがたくさんあります。草野さんにとって「日曜日」ってどんな日なのかな。やっぱりちょっと特別な日だったりするのかな。

あ、最近ではラジオ「ロック大陸漫遊記」の日でもありますね! 

草野マサムネの歌声について語りたい

スピッツの好きなところは多々あれど、やっぱり草野マサムネ氏の歌声は外せません。

今日は、草野マサムネの歌の好きなところについて、好きなだけ語ろうと思います。

 

奇をてらわない歌い方が好き

私が中学生のころ、苦手な歌手が二組いました。B'zとサザン・オールスターズです。

その後、自分が年を重ねるにつれて大好きになっていったのですが、あの頃の純粋だった私には、どうもあの特徴的な歌い方が合わなかったようなのです。「なんで普通に歌わないの?」って本気で思ってました。

あのころの私は、ロングトーン至上主義。音の頭から最後までしっかりと音を聞かせて欲しいって思っていたんです。

当時、私は吹奏楽部に所属していたのですが、そこでも練習の中で一番ロングトーンが好きでした。ロングトーンでとにかく最初から最後まで、完璧な音を奏でることを追求していたんです。

やったことがある方なら分かってくださると思うのですが、たかがロングトーン、されどロングトーン。全然思ったとおりにいはいかないんですよね。ロングトーンも思い通りにできないのに曲を奏でるなんて無理、って思ってました。

 

あ、話がそれてしまいましたね。草野マサムネの声の話に戻りましょう。

その点、草野マサムネ氏は完璧なんです。変にリズムを揺らすこともなく、音程を変えることもなく、その美声を余すこと無く聞かせてくれる。

そこが好き。

でも、次の項で述べることにもつながるんだけど、それができるのって声の「素材」そのものがすごく美しいからなんじゃないかって思うんです。

料理でもそうだけれど、素材が良いものって、余計な手を加えずに塩だけで味わうのが一番美味しかったりするでしょう?

草野マサムネ氏の歌がシンプルに美しく心に響くのは、やっぱり声そのものが良いからなんじゃないかな。

 

太くて、でもちょっと掠れたような声の質感が好き

その草野マサムネの声について。「変わらない」とも言われるけれど、彼の声は若い頃に比べると、やっぱりちょっとずつ変わってきているように思います。

ファーストアルバムの若さ全開のツルッとしてよく抜ける声も好きだし、その声が合ってるって思う曲もたくさんあるけれど、私は今の草野さんのちょっと掠れたような質感のある声が大好きです。

本当に掠れているわけじゃなくって、ちゃんと声としての太さはありつつも、その表面だけはちょっとザラッとしている感じ。例えるような和紙を触っているような。そんな繊細な質感の声が好きで好きで。

この声なら、ずっと聞いていられます。

 

歌い終わった後の声の響きが好き

もう一つ、草野マサムネの歌の好きなところ。歌い終わった後の響きが明るいところが好きです。特に「ア」の音かな。

いや、明るいだけじゃないな。うまく言えないのですが…とにかく歌い終わりの余韻がすごく好きなんです。

スピッツって、ちょっとエロかったり、怖さを感じるような歌詞の曲もあるけれど、どの曲も毒々しさを感じることなく、サラッと聞けちゃうところがあるじゃないですか。それはメロディーが美しいっていうのもあるけれど、この最後の「響き」の美しさが一役買っている部分もあるんじゃないかと思っています。

 

あーー!!やっぱり草野さんの声の素晴らしさを文章で表現するのって難しいな。 感じていることの半分も表現できなかった気もしますが、今私の出来る限りで、思うままに綴ってみました。

また、何かスピッツについて語りたくなったら、更新したいと思います。超不定期更新です。笑

こんなブログですが、最近読者登録をしてくださった方もいらして、とても嬉しく思っています。ありがとうございます。

それでは、またいつか。

私もスピッツでできている

スピッツ結成30周年ということで、これまでの30年間のシングルを中心に集めた記念アルバムが発売になっています。


CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-(期間限定盤)[3CD]

もちろん、私もライブ会場で購入しました!

そして、こちらのシングルコレクションのCMには女優の杏さんが出演。


スピッツ『CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-』CM映像「ロビンソン」編

 

「私もスピッツでできている」

 

このコピー、秀逸すぎませんか?

「はい、もれなく私もスピッツでできています。もちろん私も買います!」ってなる。

好きな女優の杏さんもスピッツ好きっていうのが嬉しかったな。同年代だし、ますます親しみを感じました。

 

昨日ベッドの中で、この「私もスピッツでできている」について考えていました。

私もスピッツでできているのは、間違いないんだけれど、スピッツの最初の出会いってよく覚えていなくって。

 

ハマったのは高校生のころなのは覚えている。

何かのきっかけで、スピッツを聞いてみようって思ったんだよね。それが何だったのか思い出せない。

 

覚えているのは、そうそう、高校のそばのレンタルショップで真剣にスピッツのCDを選んだ記憶。

あの頃は、レンタルショップでCDを借りてきて、それをMDに録音して勉強しながら聞いていたんだよね。

私が高校生のときには、すでに「三日月ロック」まで発売されていて、その中から最初の一枚を選んだわけなんだけど、

一番最初に聞くなら知ってる曲が入ってるのがいいなぁと思って、

「ロビンソン」が入ってる「ハチミツ」か、


ハチミツ

 

「空も飛べるはず」が入ってる「空の飛び方」かで迷ったんだよね。


空の飛び方

 

で、結局両方借りたんだったかなぁ。。。

そこからスピッツいいじゃん!ってなって。ファースト・アルバムの「スピッツ」から順番に聞いてみたんです。


スピッツ

 

「ロビンソン」の頃を聞いてから手にしたファースト・アルバム「スピッツ」はなかなか衝撃的だった。草野さんの声質もなんかちょっと違ってたし、何より歌詞が濃い感じがした。 「これがスピッツなんだ!!!」っていう衝撃。びっくりしたけど中毒性があって。何度も何度も聴き込むうちに大好きになっていました。

 

そしてアルバムを順番に借りて、花鳥風月とかも聞いて、ついにたどり着いたのが「ハヤブサ」でした。


ハヤブサ

 

このアルバムは、私にとって第二の衝撃だった。ゆがんだギター満載のロック!!正直に言って、最初聞いたときはあんまり好きになれなかった。私はふわふわな音楽にちょっと不思議な詩が乗った、ポップサウンドのスピッツが好きだったから。

 

でもね、友達がこのアルバムを好きだったこともあって、何回か聴き込んでたら逆に気持ちよくなっちゃって。ロックなスピッツに目覚めるきっかけになったアルバムです。

 

ところで話は逸れるのですが、最近ちょうどスピッツと同い年くらい(つまり50歳くらい)のお友達に「スピッツにハマってて」って話したら、「え、世代違わない?」って言われたのですが、そうですかね?

私達が高校生のころって、スピッツってテレビの露出が多いバンドじゃないから、みんながみんな聞いてるわけじゃないけど、けっこう好きな人多かった印象なんだけどな。

 

そして、高校時代に好きで好きで毎日聞いてたアルバムがこれ、「三日月ロック」。


三日月ロック

 

これはこれでロックなんだけど、「ハヤブサ」よりも激しくないっていうか整えられた印象。三日月ロックは、「このアルバムのこの曲が好き!」っていうのがなくって、いや無いっていうよりか、全編通して一つの曲になっている感じが好きなのです。交響曲みたいな。

だから「夜を駆ける」の次は「水色の街」じゃなくちゃいけないし、その次は「さわって・変わって」が流れてほしい。「三日月ロック」に入っている曲を聞いたら、その次のイントロまで脳内再生されます。

スピッツにどっぷりハマるきっかけになったアルバムですね。

 

そして、私は大学生になりました。その間にMDが衰退していって、社会人になる頃にはほぼ消滅。だんだんとスピッツも聞かなくなりました。

時間にもお金にも余裕があったあの頃になぜ、スピッツのライブに行かなかったのか。本当にもったいない!!

 

結局この思いに行き着くわけです…ww

 

でも、何事もご縁ですから。きっとあの頃の私はスピッツを必要としていなかったのだろうし、今、またスピッツを大好きになったってことは何かしかの縁があってのことだと思う。過去の自分を呪うんじゃなく、今を楽しみたいと思います。